定年後マンションライフ

郊外の一戸建てから駅近マンションに引っ越すまでのことや、日々のシニアライフを書いています。

本サイトはプロモーションが含まれています

MENU

19. 父が住み替えしない理由

*住み慣れた家を売って、マンションを購入するまでの日記です*

 

この帰省中、父が住み替えしない理由がわかった出来事がありました

 

あるゴミ収集日

最寄りのゴミステーションは遠く、玄関を出て坂道を下り、

石段を80段下ったところにあります

 

そう、帰りは

石段を80段 今度は登って来なければなりません

 

その日は父の代わりに私がゴミ捨てに行きました

母が亡くなり断捨離中で、ゴミ袋が3つになったので、

1つを玄関の外に残したまま、まず2つを持って行きました

 

帰りの石段を登りながら、あと1往復、と思っていると

ゴミ袋を手に持ったシニアの女性が下ってきました

 

「おはようございます」と挨拶をしてすれ違った時、

その手にあるものが、なんとなく我が家のゴミ袋では?という感じがして

 

急いで家まで駆け上がると、やっぱり、玄関前にゴミ袋がありません

 

今度は急いで駆け降りて、その方に追いついて、

「あの、これは」と聞くと

「あぁ、途中のお宅のゴミですよ。あそこお爺さんが一人暮らしですもんね」と言われるではないですか

 

「それ、私の父です。あそこ私の実家なんです」

とお礼を言うと

「いいんですよ、私用事で下まで行くから、ついでに持って行きます」

と言われるのです

 

「いや申し訳ない、自分で持って行きます」と恐縮しながら一緒に石段を下りました。

 

家に帰って父に

「玄関にゴミ袋を置いといたら、知らない人が持っていってくれてた」と報告すると

「うん、誰かが持っていってくれたり、わしも持っていったりする」

とケロリと言う

 

夕方には近所のおばちゃんが

「おかず、置いとくよー」

と、靴箱の上にタッパーを置いていってくれました

 

一人暮らしの父を近所の方が気にかけてくれているのです

 

ありがたいことです

 

思えば、母が元気な頃、

家の前を汗をかきながら石段を登る小学生に

「ヤクルト飲んでく?」と渡していたことがあったっけ

 

あったかいご近所付き合い

 

引っ越したくないよねぇ・・・

 

すごく羨ましく思いました。

 

私も今の家に住み続けていたら

ご近所さんとこんな関係ができるのかなぁ

 

マンションに引っ越したら もう絶対ムリだろうなぁ

 

不便なところに住んでも、このあたたかさは代え難いのだと

思い知らされた帰省でした

 

マンション購入まで あと 320日

 

続く 

 

AD